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  • 2007.07.28 Saturday
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取材インタビュー 2006年11月28日公演の出演者


心震える歌を聞かせてくれた長岡とえさん


会場に到着し、リハーサルの準備に入るソーヤー谷村さん


ソーヤー谷村さんによるのこぎり演奏


本日の出演ゲストの皆さんにインタビューをしてみました。

まずは1組目のゲスト、長岡とえさん。

ライブ直前の今の気持ちを聞かせてください。

長岡さん:
『今、現在の最善を尽くすのみ』です。


自分の歌でアピールしたい点は何ですか?

長岡さん:
基本的にハッピーエンドの曲ばかりです。いくつかの曲に、長岡とえオリジナル掛け声『ナーシャレイ』っていうのを使っています。


今後の活動について、目標としていることはありますか?

長岡さん:
固定客を増やしてワンマンライブをやることです!!


その他に宣伝したいことがあればどうぞ。

長岡さん:
現在、自主盤『メルヘン吟遊詩人〜第一章〜』を制作中です。よろしくお願いします!


続いて、もう一組のゲストであるソーヤー谷村さんにインタビューを行いました。

ソーヤーさんと、のこぎりの出会いについて教えてください。

ソーヤー谷村:
15年前にテレビでのこぎり演奏を見て、その音色に驚き、自分もやってみたい、と思いました。それから半年後にのこぎり奏者の方と出会うことができ、それ以来ずっとのこぎりを演奏しています。


ずばりのこぎり音楽の魅力とは何なのでしょうか?

ソーヤー谷村:
『工具』であるのこぎりの持つイメージからは想像もつかない美しい音色を奏でられることですね。イメージとのギャップに皆さん驚かれますよ。


JMC(ジャパン ミュージカルソー クラブ)の会長でもいらっしゃるソーヤーさん。演奏の時に心がけていること、またお弟子さんに心がけるよう指導していることはありますか?

ソーヤー谷村:
のこぎりをヴァイオリンやトランペットと同じ『楽器』レベルまで引き上げることができるようにするため、日々いいかげんな演奏を絶対しないこと、そしてお客さんを感動させる演奏をすることです。


インタビューを通じてソーヤーさんの強いプロ意識を感じました。これからも日本のこぎり音楽界のリーダーとして、活躍を期待しています。

以上、初取材の天羽でした。

長岡とえプロフィール
アコースティックギターとキーボードでオリジナル曲を演奏するシンガーソングライター。今年6月より、「メルヘン吟遊詩人」をキャッチコピーにして、ソロでの活動スタイルを確立。大衆に向けた素朴な曲で「笑いあり、そして涙あり」のステージをお送りする。

ソーヤ谷村(そーや たにむら)プロフィール
ミュージカル・ソー演奏者。弓を使って西洋「のこぎり」で音楽を演奏するアーティストである。「アベマリア」「荒城の月」「イエスタディ」などの名曲をおよそ「のこぎり」とは思えない口笛を思わせる音色で演奏する姿は数多くのテレビ出演などでお馴染みである。また、フジTVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の挿入曲に氏が演奏する音色が使用されているのは有名である。ヨーロッパで発祥したこの「のこぎり」音楽演奏は、「のこぎりはきこりたちの道具ではなく楽器である」と思わせる芸術性の高さを感じさせる。

演出ノート 映像監督はおもしろい


ロケ風景・・・モニターチエックで忙しい

制作・演出 松本こうどう

ドラマ仕立ての映像撮影を行った。ある会社がインターネットや求人応募者に公開するプロモーションビデオ映像の監督をやったのである。

テレビ番組の最小単位の70秒の構成でドラマ1作品を撮影する。言うなれば30秒CM2本分くらいで表現するミニ・プロモーションビデオの制作である。ちょっと常識破りだが、これがおもしろい。出演者もその会社のイチ押しの美男美女の方々であったが、そこは構成と演出、そして編集によってとてもシロウト出演とは思えない作品に仕上げた。映像クオリティもテレビのオンエアにも対応できる質にした。

15秒や30秒の骨組みで最低限の表現をするCMより、少し長い70秒で情報を構成する。それをドラマ仕立てに制作・演出する。短いだけに監督のセンスが問われるし、編集も難しい。それを監督として台本作りからすべて自分で行なうのである。編集作業も私の指示で進める。

業務用ビデオ制作をやっている制作会社などでは、商品販売促進ビデオや企業紹介ビデオ、教育研修ビデオなどを良く硬い感じで作っている。結婚式の撮影ビデオでも同じであるが、無難なアングルや手法とカット割りで当たり障りのない作品に仕上げている。情報はしっかりと映像に入っているかも知れないが、やはりこれらの作風では私はおもしろさに欠けると思う。

こういった映像は良く展示会で各企業のブースで流されている。中には15分とか30分の長さでしっかりと企業情報を流している映像もある。出来る限りの情報をより多く映像に入れたい企業側の気持ちも良くわかるが、いくら情報が多くても観てもらえなければ意味がない。また、情報が多いと観る者は意外と本当に言いたいことのイメージがつかめないものである。よくあるチラシの様に、文章などによる情報が多すぎて読んでもらえないか、あるいはアピールしたいポイントがわかりにくいのと同じである。やはり、「見てもらう」のではなく、「観てもらう」ためには工夫が必要である。

出来るなら企業や店舗のプロモーションビデオもCM風ドラマや深夜の情報番組風にもっとおもしろく観てもらえるように作りたい。非日常的な視点から演出をして観るものに芸術的にイメージが伝わる作品としてみたい。観るものが飽きない5分枠(1分30秒から2分45秒くらいの作品、インターネット配信なら70秒までが良い)で、その企業のアピールしたいイメージをテレビのドラマか情報番組と同じように表現するのである。

例えば、ミュージシャンのプロモーションビデオならライブのシーンや楽屋の風景を入れた映像の連続だけでは芸がない。思い切ってこれらのシーンは一切やめて、ロケ撮影で街並みを見ながら曲に対する自分の思いを述べたり、ライブハウスの前をどこかに向かって歩いたりするカットの間に、自分で自分のイメージを演じるイメージドラマのシーンを自分の曲をバックに流して織り込む映像なんかどうであろうか。

企業の紹介ビデオなら、企業理念や商品紹介などを映像とナレーションで作るのではなく、例えばグルメ番組のように行きつけの店を紹介しながら、自社の製品やサービスをレポーターとの対談で語る演出で、社長や社員の人柄を表したらどうであろうか。

結婚紹介所やウエディング会社などでは、どうしても男女の出会いや綺麗な女性の美しいイメージ映像などがメインであるが、ここは思い切って都会の喧騒に疲れたサラリーマン風の男や普通のOLを単独主人公にして「出会いのない」イメージドラマを淡々と描いてみて最後に印象的に会社のロゴを出して、逆に「出会い」のイメージを演出してみたらどであろうか。

そんなCMやドラマ風の映像を、一般的な制作会社や広告代理店の制作費より安い費用で制作されたい方は是非とも私に相談してほしい。もちろん、撮影ははテレビ番組を撮っているカメラマンが番組で使う業務用の撮影機材を使って行なう。

やはり、こういう映像制作の監督は楽しい。監督業をやる者は職人であり、芸術家でなくてはならない。もっとこういう作品を作りたい。

コピーライト2006 松本こうどう

メディア講堂 2006年12月9日(土) 第1回 開催案内



制作・演出 松本こうどう

飛び入りで出られる! 「メディア講堂」 12月9日の出場者募集!

「出たいヤツみんな来い!」
「ほかに出るとこないヤツ、チャンスやで!」
「おもろいヤツの発掘や!」

会場に「ごっつええ感じ」「HEY!HEY!HEY!」「ダウンタウンDX」「伊東家の食卓」「松紳」等のヒット番組を手がける構成作家、倉本美津留が来ます。演出家、松本こうどうと共に審査員を行ないます。「何かやって」見せて下さい。

何でもあり(お笑い、歌、各種パフォーマンス、音楽演奏等、ジャンル不問)で「ステージに出てみたいヤツ」なら誰でも出場できます。倉本美津留と松本こうどうがその場で楽しく審査します。公演当日に会場で列に並んでエントリー・フィーを払って頂き、順番にステージ上でパフォーマンスを行なってもらいます。欧米式の「新人発掘の場」です。

公演名: メディア講堂
日程: 2006年12月9日(土) 午前11:30開場  午後12:00開演 〜 午後1:30終演
出場エントリー・フィー: 1人 1,000円(+順番待ち中の飲み物代一杯500円別)

観覧入場料: 1,000円(+飲み物代一杯500円別)
会場: 豆風ライブハウスdaikanyama 晴れたら空に豆まいて
〒150-0034 渋谷区代官山町20-20モンシェリー代官山B2
TEL:03-5456-8880



※出場希望者は、朝11時までに会場に集合。(事前の予約は必要ありません)
※早いもの順に出場できます。
※パフォーマンス持ち時間は1人(1グループ)3分以内。
※出場希望者のパフォーマンスがすべて終わっていなくても終演時間で終了となります。
※出場資格は特にございませんが、特定のプロダクション、レコード会社、音楽出版社等との間で契約をしていない方に限ります。
※パフォーマンスに必要な小道具、楽器等はすべて持ち込みとなります。(ギターアンプ、ベースアンプ、スピーカー、ドラム、グランドピアノは会場ライブハウスが所有しています。事前に「キャストインモーション メディア講堂係」stage@castinmotion.comまでご相談下さい)
※お笑い、音楽演奏、歌、魔術師のほか、 例えば、「怪談を人前で語るのを得意とする人」や「新しいジャンルのパフォーマンスなどをチャレンジしたい人」など、あらゆるおもしろいヤツの出場を期待しています。
※何度でも出場できます。
※ヘタでも練習だと思って来てください。審査員が親切にアドバイスします。
※「メディア講堂」は「オチャマメ」とは、別の公演です。

皆さん、ふるってご参加下さい!遊びのつもりで来てください!一緒に語り合いましょう!

メディア講堂 開催決定



制作・演出 松本こうどう

演出ノート 欧米式「飛び入りオーディション」で紹介しました公演の開催概要を下記の通りに決定しました。

「出たいヤツみんな来い!」
「ほかに出るとこないヤツ、チャンスやで!」
「おもろいヤツの発掘や!」

倉本美津留と松本こうどうの前で「何かやって」みて下さい。

この公演は、お笑い、歌、各種パフォーマンス、音楽演奏等、ジャンル不問、何でもありで「ステージに出てみたいヤツ」なら誰でも出場できます。構成作家の倉本美津留と演出家の松本こうどうがその場で楽しく審査します。公演当日に会場で列に並んでエントリー・フィーを払って頂き、順番にステージ上でパフォーマンスを行なってもらいます。欧米式の「新人発掘の場」です。

公演名: メディア講堂
日程: 毎月1回 午前11:30開場  午後12:00開演 〜 午後1:30終演
出場エントリー・フィー: 1人 1,000円(会場により差あり)

観覧入場料: 1,000円(会場により差あり)
会場: 「豆風ライブハウスdaikanyama 晴れたら空に豆まいて」 その他の東京での会場や地方でも開催予定

※出場希望者は、朝11時までに会場に集合。(事前の予約は必要ありません)
※早いもの順に出場できます。
※パフォーマンス持ち時間は1人(1グループ)3分以内。
※出場希望者のパフォーマンスがすべて終わっていなくても終演時間で終了となります。
※出場資格は特にございませんが、特定のプロダクション、レコード会社、音楽出版社等との間で契約をしていない方に限ります。
※パフォーマンスに必要な小道具、楽器等はすべて持ち込みとなります。
※お笑い、音楽演奏、歌、魔術師のほか、 例えば、「怪談を人前で語るのを得意とする人」や「新しいジャンルのパフォーマンスなどをチャレンジしたい人」など、あらゆるおもしろいヤツの出場を期待しています。
※何度でも出場できます。
※「メディア講堂」は「オチャマメ」とは、別の公演です。

倉本美津留(くらもと みつる)
1959年広島生まれ。「ごっつええ感じ」「HEY!HEY!HEY!」「ダウンタウンDX」「伊東家の食卓」「松紳」等のヒット番組を手がける構成作家。音楽家としても活躍中。

松本こうどう(まつもと こうどう)
1961年東京生まれ。テレビ番組制作プロデューサーのアシスタントの後、情報・通販番組の商品宣伝企画やイベント制作、CMキャスティング等を行いながら、映像やステージの制作・演出を手がける。

取材インタビュー 2006年11月21日公演の出演者


ライブ中のホキ徳田さん

本日の出演ゲストホキ徳田さんにインタビューしてみました。

代官山についての印象はどうですか?

ホキ徳田さん:
昔には、友達がこの辺りに住んでいたこともあって足を運んでいたの。今ほど、カフェとか服屋さんのお店はなかったわね。この辺りも昔と比べると変わったけども、おしゃれな街ね。


ところでホキ徳田さんは実年齢は不詳ですが、お若いさを保つ秘訣はなんでしょうか?

ホキ徳田さん:
たぶん、ピアノを両手で弾いていることじゃないかしら。そのことで両指を動かすので、頭が働いてはいると思う。それに、曲を弾くときには、あえて同じ曲を繰り返さないようにしていることかしら。あとは、今回のような挑戦も当てはまるのだけれども、今まで自分が活動してきた場だけではなく、新しい試みをする心かしらね。


今回も演奏される曲について教えてください。

ホキ徳田さん:
私は、ある程度の譜面や歌詞を抑えているストックの中から、お客様を見てみて、その場で即興することが多いの。3歳からピアノをやっていることもあって絶対音感もあるので、その日の気分とかに合わせて、曲調をオリジナルアレンジしたりするのよ。
(注 今回演奏された曲は以下である。)
1.Over the rainbow 2.Fly to the moon 3.Autumn leaves 4. As time goes by 5.Sunny side street 6.Tequila 7.(ドイツ語)Beimir bist Ducir 8.My heat belongs to daddy 9.Sentimental journey 10.Blue landの子守唄でBlue sky 11.You'd be so nice to come home to 12.Want you come home bill baily 13.Summer time 14.Route66 15.Tennessee waltz


これからどのように活動されたいですか?

ホキ徳田さん:
命が続く限りは、この年齢でピアノで弾き語るのはもうあたししかいないんじゃないかと思うの。このことを胸に、周りにまだまだ負けないし、仕事を続けたい。実は、この仕事も楽しくてね。あとは、今まで自由に生きてきたけど、日本で我慢してきていた部分もあるから、素直に自由に生きてみようかしら。


ホキ徳田さんは、存在感がとてもある方で、公演中やインタビュー中にも雑談では、面白いことをお話されて、人を笑わせてくれる素敵な方でした。最近は昼間の公演はあまりされていないようですが、お昼時間に良いJAZZ音楽を提供してくださいました。そんなホキ徳田さんには、出きる限り我々の前に姿を出し続けて欲しいと思う。

以上、取材 坂井でした。

ホキ徳田(ほき とくだ)プロフィール
米国の文豪故ヘンリー・ミラー夫人としても有名なピアニスト・ジャズ歌手。1958年にデビューし、日本のみならずハリウッドでも活躍する。現在は、音楽・文筆等を中心にアーティストとして活動する中、ディナーショー、トークショー、ジャズライブ等に出演している。昭和時代には、松竹映画等の主役など映画にも多数出演しており、テレビでは「ヒットパレード」「シャボン玉ホリデー」「夢で逢いましょう」「題名のない音楽会」など人気番組出演が多数ある。1984年から1989年のフジTV、小堺一機の「ライオンのいただきます」(現:ライオンのごきげんよう)にレギュラー出演するなど若者からの人気も高い。

業界こぼれ話 ラジオでとっさにホラを吹く?


冬には「あつかん」が合う・・・

制作・演出 松本こうどう

アメリカ在住の頃、ときどき地元のテレビやラジオ番組のゲストとして出演していた。

ゲストと言っても、私が日本人ということだけで専門外のことでも呼ばれることが多かった。そのひとつにラジオ番組での日本食の解説やコメントというのがあった。ラジオにゲスト出演してラジオ局のパーソナリティ(ラジオ番組のアナウンサー)と他のゲスト相手に日本食に関して対談するのである。

私は公共放送でコメントを語れるほど日本食に詳しくはない。だが、当時ブームとなっていた日本食でアメリカ人が聞きたい事とは、寿司や天ぷら、すき焼きなどについて日本人なら誰でもわかるような事であったから私にもできた。

例えば、こんな感じである。パーソナリティにすき焼きの具には何を入れるか聞かれる。それに対して、「紙のように薄くスライスした神戸ビーフや長ネギの白い部分などを入れる」ともっともらしく答える。(糸こんにゃくなど、彼らが見たことがないものなどは、それは何であるかなど、すき焼きから離れた面倒な話に発展するから言わない)するとパーソナリティから「私はブロッコリーやニンジンを入れるのが好き」と返ってくる。

日本ではそんなの普通は入れないと答える。言った瞬間、ニンジンは入れることもあるような気がする。だが、まぁいいやとほっておく。すると、すき焼きにブロッコリーはおいしいのに何故入れないのかと質問してくる。ここで、「それはすき焼きにおける日本の食文化、習慣だから」などとは答えない。ここでヘタにそう言うと日本の食文化に関して説明しなくてはならなくなる。(そんな知識はないから出来ない)

こういう場合は、「例えば、サンドイッチにポテトサラダは入れないでしょう、それと同じです」と答える。(アメリカには何故かポテトサラダサンドイッチというのがない) そう答えると必ず、他のゲストであるフード雑誌の編集者みたいのが「食文化というものはそういうものである」みたいなコメントで、「それは食文化、習慣だから、わが国にも似たところがある」と発言してくるから、私が日本の食文化に関して説明する必要がなくなる。

また、寿司の話になると決まってワカメなどの海藻類や海苔が話題となる。アメリカでは一般的にこれらをSeaweedと呼ぶ。アメリカ人にとってWeedは雑草であり、Seaweedもやはり海の中でゆらゆらしている雑草を連想させる。だから、食品となっている海藻類や海苔がわからない。私も海藻類や海苔など詳しく説明できない。

こういう時は、日本人もSeaweedは食べないと答える。あの食べているのはSea Spinach(海のほうれん草)であると答える。(実際には、海のほうれん草なんてものはない。Sea Spinachは私が作った造語である)すると、なるほどという顔をして納得する。余談ではあるが、アメリカの寿司屋でSeaweedと呼ばれている海藻類や海苔を、食わず嫌いのアメリカ人にSea Spinach(海のほうれん草)であると説明してみる。すると、アメリカ人も食べてみて好きになる場合が多い。こういう「方便」は良い。

ある時、地元のタレントやニュースキャスターと一緒にラジオでワインや日本酒を試飲する番組があった。アメリカ人にとって日本酒はワインみたいな感じであるが、「あつかん」は珍しい。Hot Sakeであるが、Hot Wineというのがないから熱い酒はなじみがない。

そこで私が番組に呼ばれて「あつかん」の作り方から説明することになった。「あつかん」は酒を「とっくり」に入れて湯で温めるのが普通と思うが、アメリカ人は「とっくり」を持っていない。ではどうするか。紅茶でも同じだが、アメリカ人は酒を適当なカップに入れて電子レンジでチンして温める。簡単である。

ラジオ番組では電子レンジではない「あつかん」で出演者が試飲することになり、私がその「あつかん」を用意することになった。しかし、アメリカに住んでいる私も「とっくり」を持っていない。そこで考えた。

日本食料品店からワンカップ大関を買ってきて、それをそのまま水をはった鍋にいれて火にかけてみた。鍋の水が沸騰してしばらくしてワンカップ大関を出してみると見事に「あつかん」になっていた。わずかにワンカップ大関のフタが内側から外に膨らんでいたが大丈夫であった。

本番収録はワインの種類が多い地元で有名なレストランで行なわれることになっていた。この店は日本レストランではないから、数日前に何本ものワンカップ大関を持ち込み、同じ方法で「あつかん」にしておくように店の人に頼んでおいた。

さて、収録の当日。まずは店のソムリエが数々のワインを紹介する。それをゲストたちが試飲しながらコメントする。そして、「あつかん」の登場となった。パーソナリティが「あつかん」を説明する。そして今日は電子レンジではなくて湯に入れて温めたHot sakeであると解説する。

私が数日前に持ち込んだワンカップ大関の「あつかん」が運ばれてきた。湯から出したワンカップ大関のフタがかなり内側から外に膨らんでいた。どうやら、数日間「煮こんだ」ようである。でもフタは壊れていない。それらを確認している私の横でパーソナリティが「酒はワインと違って赤はなく白しかない。それも水のように透きとおった白である」とマイクに向かって説明している。皆の前にワンカップ大関の「あつかん」を置く。

そのときである。ゲストの一人が「このHot Sakeは水のように透きとおってなく、白ワインのように少し黄色い」と言い出した。そんなことはない。ワンカップ大関は透明の酒のはずである。横においてあるCold Sake用のワンカップ大関はちゃんと透明である。ワンカップ大関の「あつかん」を持って太陽の光に当ててみる。確かにアメ色のように少し黄色い。、数日間「煮こんだ」ために変色したようである。

これはマズい。いくらなんでもやり方が悪くて変色したとは言えまい。どうしようかと焦った。そこにパーソナリティが、どうしてこのHot SakeはCold Sakeとは色が違うのか聞いてきた。「Yes・・・」と言いながらワンカップ大関の「あつかん」に目をやる私。

ワンカップ大関の「あつかん」は金色とも言える見事なアメ色をしている。その時、とっさに口から「これはPremium Goldの酒です」というセリフが出た。「プレミアムゴールド」の一言でその場が盛り上がった。ゲストのニュースキャスターが、「日本ではスシシェフ(寿司職人のこと)だけが飲める特別な酒がある、と聞いた事があるがそれがこれか?」と聞いてくる。「そうだ」と答える私。こういうのは「方便」とは言わない。とっさの「ホラ」と言う。

すると、パーソナリティがヨーロッパのレストランのシェフにもそういう特別なワインはあるのかと他のゲストに聞く。話はそっちの方で盛り上がる。「あつかん」を試飲しながら、Hot Wineはうまいだろうかと盛り上がる。幸い、「プレミアムゴールド」についてそれ以上に聞かれなかった。味がヘンだと思ったゲストも一人もいなかった。

最後にパーソナリティが、テレビでなくラジオなのできれいな色の「プレミアムゴールド」をリスナーの皆さんにお見せできなくて残念ですとコメントした。

テレビでなかったから、酒の変色はバレていない。ラジオではラベルが映らないから「プレミアムゴールド」がワンカップ大関であったとバレていない。

こちらにしてみれば、テレビでなくてラジオだったから助かった。今だから話せるが、これはマズかったとわかっている。

コピーライト2006 松本こうどう

取材インタビュー 2006年11月14日公演の出演者


楽屋でインタビューを受けるLittle Restの三人


ライブ中のLittle Restの三人

本日出演のゲスト「Little Rest」のメンバー、塩見一将さん・鈴木敏正さん・田中淳さんにインタビューしてみました。

Little Restの名前の由来を教えてください。

塩見さん:

たまたま居酒屋一休で思いついた名前で、一休を英語にしてみると、Little Restだと言うことが由来です。


鈴木さん:
他の意味には「とまらない」って意味もあるよね。


田中さん:
とまらないほど僕はお酒を飲みます!笑


ちなみにこのLittle Restはどのようにして組まれたバンドなんですか?

塩見さん:
たまたま大学で出会ってしまった感じですね。


鈴木さん:
今のメンバーになるまでも紆余曲折ありましたけど。


田中さん:
最後に入ってきたやつですが、これから発展していきます。


今日演奏される曲は、全てオリジナルの作詞・作曲ですが何か思いいれはありますか?

塩見さん:
僕が昔から作詞や作曲をしてきてる経験を生かして、曲を作ってます。


鈴木さん:
最近はみんなで作曲してますね



塩見さん:
1曲目「Attsu」はフランスに旅立った仲間への送別歌です。
2曲目「冬」は哀愁漂うまさに冬の曲です。切ない感じで仕上がってます。
3曲目「秋」冬に続いて四季が欲しかった」のがネタで、メランコリーに作ってます。
4曲目「Light」はオリジナル曲を始めて作ろうと決意して作った思い入れのある曲です。
最後の曲「Pioneer Hearts」は今までの曲と違い、新境地を拓こうと結構ハイテンポな、われわれのチャレンジ精神の賜物です。


鈴木さん:
大学生ならオリジナルの曲で勝負だと思ってます。


田中さん:
とにかく、楽しい曲です。


それでは、今日のライブへの意気込みをどうぞ!

塩見さん:
風邪引いていますが、これをぶっ飛ばすぐらい鼻水垂らしながらがんばります!


鈴木さん:
誠心誠意がんばります!


田中さん:
素敵な火曜の昼下がりにします!


学生らしく若々しい、エネルギッシュなバンドでした。オリジナルの曲ということもあり、新鮮なサウンドとともに楽しそうに演奏する彼らが印象的でした。これから、今月だと22日にもライブをやるようでどんどん場数を踏んでいくようです。彼らの成長に期待したいと思います。

以上、取材 坂井でした。(2006年11月14日 オチャマメにて)

出演アーティスト: Little Restプロフィール
すべてオリジナル曲で演奏活動を行なうバンド。メンバーは全員上智大学に通う現役学生。結成されて1年であるが、楽曲のメロディには定評がある。毎月ライブを行うなど積極的な活動で人気のバンドである。
塩見 一将(B/Vo)
鈴木 敏正(G/Vo)
田中 淳 (Dr)


映画 「NICO SAYS」

映画上映: 自主製作映画 「NICO SAYS」
2006年度作品  本編31分
監督 田口桃子
主演 安西英喜 川野裕佳

題名と同名の「短編少女漫画」を映画化する製作を行なっている若者たちを描いた作品。作品中のストーリー設定がやや複雑なため、編集にもうひとつ工夫がほしかったが、前半から映像の運びが観るものに期待を抱かせる傑作である。誤って撮影された設定の「撮影終了後の映像」での場面構図も見事な展開である。学生映画の中では上位に入る意欲作と言える。ただ、残念なことにエンディングでの場面設定は「偶然に撮影されたスタッフと出演者の会話」のはずが、「映画として撮影したシーン」の如きの結末にまとめてしまったところには矛盾が見られる。(松本こうどう)

業界こぼれ話 「コアラのマーチ」 は 「かわらせんべい」?


1990年5月にロッテの「コアラのマーチ」がアメリカで販売開始

制作・演出 松本こうどう

(朝日新聞 コラム欄「ひととき」に執筆 1989年6月30日掲載分 ※在アメリカで寄稿)

どこのメーカーのものだったか忘れたが、日本に動物のコアラのかっこうをしていて中にチョコレートの入った ”コアラのマーチ” という箱入りのかわいいお菓子がある。

以前、数人のアメリカ人たちが日本に研修に行き、おいしいと評判になったのが、きっかけである。

日本に行く人がいるとこのお菓子を買ってきてほしいとたのまれるのだが、実を言うと日本人たちは皆、現物を見るまでどのお菓子のことだかわからなかった。なぜなら、お菓子の箱に書いてある名まえを当然アメリカ人たちは読めないから、彼らの間では勝手に ”クワラクッキー” と呼ばれていたからである。(アメリカ人がコアラを発音すると ”クワラ” に聞こえる)

ある時、一時帰国をする日本人がアメリカ人たちにこのお菓子を買ってくるようにたのまれた。「日本にしか売っていない日本独特のお菓子で名まえは ”クワラクッキー” 」という説明を受けたこの日本人、一生懸命考えた揚げ句、何とか日本でその ”クワラクッキー” を見つけてきた。

たくさん買ってきたらしく、大きな包みを持ってもどってきたこの日本人が、うれしそうな顔でアメリカ人たちに渡したその ”クワラクッキー” は何と大量の ”かわらせんべい” であった。

コピーライト2006 松本こうどう

業界こぼれ話 「キャベツおかわり自由」の意味は?


どこのレストランでも「おかわり自由」は当たり前?

制作・演出 松本こうどう

とんかつ屋の店内に良く「キャベツおかわり自由」と張り紙がしてある。

最近では「ごはん・味噌汁おかわり自由」というのもあるが、「キャベツおかわり自由」が元祖であったと思う。だが、この「おかわり自由」は何かヘンな表現である。

キャベツやごはん、味噌汁が「おかわり自由」と書いてある店では当然のことながら、「おかわり」を店の人に頼むと持ってきてくれる。例えば、とんかつ屋で「キャベツのおかわりとごはんをもう一膳」と注文するとちゃんと出してくれる。

これは別に「おかわり自由」と書いていない店でも同じである。例えば、ファミレスで「野菜サラダのおかわりとライスをもう一個」と注文するとちゃんと出してくれる。

では、「おかわり自由」と書いてある店と書いていない店とでは何が違うのか。答えは「おかわり自由」と書いてある店では、その品は食べ放題であり、追加料金はいらないということになっているようだ。「そんなこと言われんでもわかっとるわい」と言わないでほしい。

もう一度、店の張り紙を見てみる。「キャベツおかわり自由」と書いてある。良く考えて欲しい。「おかわり自由」には「食べ放題」とか「同じものを重ねて注文しても無料」とかいう意味はない。「おかわり自由」は「おかわり(をするの)は自由です」という意味しかない。

基本的にどこのレストランでも「おかわり自由」である。「おかわり」を禁止していない。勘定さえ払うのであればいくら「おかわり」しても良い。だからワザワザ「おかわり自由」と書く必要がない。

だが、例えば「当店では食べ過ぎなどでお客様が健康を損ねることがないように、おかわりは制限させて頂きます」という店があれば「おかわり自由」ではない。そうでない限り、どの店も普通に「おかわり自由」である。だからワザワザ「おかわり自由」と書くと誤解を招く。

「キャベツ、ごはん、味噌汁おかわり自由」などと書いてあると、「そうか、とんかつとか他のメニューはおかわり注文出来ないんだ」と思う人が出てくる。「キャベツ、ごはん、味噌汁はおかわりしても良いが、他の品は最初に注文したあとにもっと食べたくなっても、この店ではおかわりは自由でないんだ」と思う人がいても不思議ではない。店の真意が客に伝わらない。

あるいはこういう事も考えられる。例えばあなたがとんかつ屋に入る。店内には「キャベツおかわり自由」と書いてある。あなたはとんかつ定食を食べて、キャベツのおかわりを頼む。店のオヤジは気持ちよくキャベツのおかわりを出してくる。あなたはそのおかわりも食べた。さて勘定の時に、伝票にはキャベツのおかわり分の料金もちゃんとついていた。

驚いたあなたは店のオヤジに文句を言う。「キャベツおかわり自由」と書いてあるではないかと。店のオヤジは平然と、ウチは「キャベツおかわり自由」と言っているが、「おかわりは無料」とは一言も言っていないと反論してくる。食いたいヤツは食いたいだけ自由に食っても良い。だけどカネは貰うよと。これは店のオヤジが正しい。

「キャベツおかわり自由」と書いてある店には、こういうのがあるかも知れないから気をつけたい。(普通はそんな店はない)

では、客がこの様な誤解をしないように「おかわりしたい意思があれば、おかわりするのは自由で、さらにおかわり分は追加料金はなしです」という意味を、張り紙に短く表現する場合は何と書けば良いのであろうか。

「キャベツ食べ放題」と書いた場合。これだと「バイキング2時間食べ放題」を連想させる。だから時間制限なしで「キャベツ食べ放題」のようでヘンである。食べ放題は困るが「おかわりしても良いですよ、その分はサービスですよ」という店側の微妙なニュアンスが出ていない。

「キャベツ追加無料」と書いた場合。これだと、例えば最初の注文の時にキャベツ付きのメニューを注文していないヤツが「キャベツは、最初の注文時に頼むと有料だが、追加で注文した場合には無料になる」と思ってしまうからマズい。おかわりの分だけが無料という意味が明確ではない。

「キャベツおかわり無料」と書いた場合。これだと「キャベツおかわり自由」の「自由」を「無料」に変えて、一見明確にしたように思えるが問題がある。先の「おかわり自由」の「おかわり」は明らかに動詞である。すなわち、「おかわりをする」という動作を表したものであり、決して「おかわり」する「品そのもの」を表す名詞では使ってはいない。

従って、「キャベツおかわり無料」は「おかわり」する動作そのものは無料であるという意味だけを表していると誤解されかねない。どういう事かと言うと、客が「おかわり」をするとその分余計に店員が働かなくてはならないので、そのサービスの人件費分は有料である店があるかも知れないが、当店では「おかわり」というお客様の要望に応える店員の動作は無料です。しかし、「おかわり」する「品そのもの」が無料とは言っていないと取るヤツがいる可能性がある。(普通はそんなヤツはいない)

それでは、「キャベツおかわり品無料」なら良いか。「おかわり」ではなく「おかわり品」とする事で、「おかわり」する「品そのもの」を表す名詞である事を明確にしている。しかし、客によって求める「おかわり」の分量にバラツキがあり、量として「一品」となる基準がないから、「おかわり品」ではなく「おかわり分」とした方が良い。

従って「キャベツおかわり分無料」が良い。「何だそんな事か」と思わないで欲しい。これで店の真意が客に伝わるということになる。それにしても店は何故「キャベツおかわり自由」と書くのであろうか。

昔は皆貧しかった。家では安いキャベツばかり食べていた。だが、いくら安いキャベツでも当時家族の多かった日本の家では勝手に「おかわり」は出来ない。いちいち母親に伺いを立てなくてはならない。自由に「おかわり」は出来なかった。

そんな時代を生きた世代のオヤジが開店したとんかつ屋では、お客様さんにはキャベツを自由に「おかわり」して腹いっぱい食べて欲しいと思った。その願いが「キャベツおかわり自由」という表現になったのではないだろうか。

だから「おかわり」と言えば、「無料」ではなく「自由」という言葉が続くのである。キャベツが自由におかわり出来るほどの幸せはなかった。

「キャベツおかわり自由」は日本の文化である。

コピーライト2006 松本こうどう

演出ノート 東京都交通局の深夜バスはボッタクリ!


ボンネットバスは懐かしい・・・

制作・演出 松本こうどう

つい先日の事である。ボッタクリのバスに乗った。

イベント制作の帰りに渋谷駅を出ると目の前のバス停に運良く (とその時は思った) バスが止まっていた。夜の11時過ぎのことであったが、何も考えないでこの停車中のバスに飛び乗った。

実は、まだ地下鉄がある時間にこのバスに乗った自分は運が悪かったのである。

東京都交通局が運行する 「渋谷駅前」 発 「新橋駅北口」 行きのバスであった。途中に 「六本木駅前」 を通るいつも見るバスである。だが、このバスはいつもとは違った。

この路線には前にも乗ったことがある。この日も前と同じ様に運賃箱に料金200円を入れる。するとその直後にバス運転手から軽く、だがしっかりと腕をつかまれた。

「深夜バスなので400円です」と注意を受けたのである。思わず腕時計を見た私は、「深夜」の意味がわからず、だが取り合えず「すみません」と言って、もう200円を料金箱に追加して入れた。400円を払ったことになる。

23:05発のバスである。何も特別に遅い時間ではない。特別に遠距離に行く深夜バスでもなければ、観光バスの様に車体が特別仕様のバスでもない。極端に利用者の少ない時間帯の深夜運行のバスでもなく、車内は普通に混んでいる。また、運転手が美人女性ということでもなければ、飲み物のサービスがあるわけでもない。言うなれば普通の夜11時過ぎ発のバスである。

だが、料金だけはいつもの2倍である。評判の悪いタクシーの深夜料金でさえ3割増しなのに東京都交通局の深夜バスは10割増しの2倍の料金である。さらに、この時間のバスに深夜料金を適用する意味がまったくわからない。もっと言えば公共交通機関が深夜料金を適用していることは理解に苦しむ。

この東京都交通局の「渋谷駅前」発の路線バスに限って言うと、深夜バスは平日の23:05発と24:05発の2本だけである。この2本が料金2倍の400円である。

では、同じ区間 (同じ路線でもバス側が路線番号を変えているので区間と呼ぶ) で通常料金の最終運行時間は何時かと言うと、22:23発が「新橋駅北口」行き最終バス、22:40発が「溜池」行き最終バスである。

すなわち、東京都交通局のバスに乗って 「渋谷駅前」 から 「六本木駅前」 まで行く場合、22:40「渋谷駅前」発のバスに乗れば200円であるが、そのわずか25分後の23:05に発車するバスに乗ると400円取られるということになる。

この23:05発のどこが深夜なのか。24:05発にしても同じである。今の時代、どう考えても通常運行の通常料金の最終バスが24:05発であっても何もおかしくない。なのに23時を過ぎると何故「深夜バス」となり、料金を2倍にしなくてはならないのか。合理的な理由が全く見つからない。

23時以降は職員の勤務体系が深夜勤務だから人件費が余計にかかるとでも言いたいのであろうか。百歩譲ってそうだとしても、では何故同じ東京都交通局が運行する都営地下鉄は深夜24:34発の電車に乗っても料金は通常と同じなのか。

電車では夜の11時過ぎから終電までの晩い時間は深夜電車で、料金が通常運賃の2倍になるというようなバカなことはない。バスと違って電車には深夜料金などと言うバカげたシステムはない。なのに何故バスには深夜料金が認められるのか?

はっきり言って、この東京都交通局の深夜バスはボッタクリである。たかが23時、24時発くらいのバスを深夜バスなどと謳って、通常運賃の2倍も取ることに何の疑問も持たない東京都交通局は公共交通機関としての資質に欠ける。利用する方もこのボッタクリに何の疑問も持たないのは不思議である。

飛行機でも利用者が少ない時期・時間・区間などでは通常料金より割安の航空運賃を適用するなど集客には企業努力をしている。決して深夜発の夜行便は航空運賃は2倍であるというバカなことはない。

東京都交通局は深夜バスの運行で料金を2倍にしたいなら、その運行はちゃんと「深夜」からにして、少なくても始発電車の時間までは「深夜バス」を走らせるべきである。その運行体制であれば利用者も料金の2倍は納得できる。

それを最終バスの何本かを体裁よく「深夜バス」などと呼び、運賃2倍を取りながらあたかも利用者の公共性に貢献していると勘違いしているのは、安易なサービス商法であり、利用者を無視して自分たちの都合だけを優先した単なるボッタクリである。

「東京都交通局は、利用者のために夜遅くにもバスを走らせてやって余計な仕事をしているのだから、深夜バスと呼んで料金は2倍にして何も文句はないだろう」という驕りが感じ取られる。都がこんなことを続けるなら東京都交通局も民営化した方が良い。

良く役所などの取材で、どう考えても意味のわからない回答しか返ってこない場合がある。東京都交通局に「深夜バス」に関して取材したことはないが何となく想像はつく。

そのうち「早朝バス」というのを考え出して、始発から何本かは運賃を2倍にするアイデアが東京都交通局から出てきそうである。

コピーライト2006 松本こうどう

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