<< 取材インタビュー 2006年11月7日公演の出演者 | main | 業界こぼれ話 「キャベツおかわり自由」の意味は? >>

スポンサーサイト

  • 2007.07.28 Saturday
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

一定期間更新がないため広告を表示しています


演出ノート 東京都交通局の深夜バスはボッタクリ!


ボンネットバスは懐かしい・・・

制作・演出 松本こうどう

つい先日の事である。ボッタクリのバスに乗った。

イベント制作の帰りに渋谷駅を出ると目の前のバス停に運良く (とその時は思った) バスが止まっていた。夜の11時過ぎのことであったが、何も考えないでこの停車中のバスに飛び乗った。

実は、まだ地下鉄がある時間にこのバスに乗った自分は運が悪かったのである。

東京都交通局が運行する 「渋谷駅前」 発 「新橋駅北口」 行きのバスであった。途中に 「六本木駅前」 を通るいつも見るバスである。だが、このバスはいつもとは違った。

この路線には前にも乗ったことがある。この日も前と同じ様に運賃箱に料金200円を入れる。するとその直後にバス運転手から軽く、だがしっかりと腕をつかまれた。

「深夜バスなので400円です」と注意を受けたのである。思わず腕時計を見た私は、「深夜」の意味がわからず、だが取り合えず「すみません」と言って、もう200円を料金箱に追加して入れた。400円を払ったことになる。

23:05発のバスである。何も特別に遅い時間ではない。特別に遠距離に行く深夜バスでもなければ、観光バスの様に車体が特別仕様のバスでもない。極端に利用者の少ない時間帯の深夜運行のバスでもなく、車内は普通に混んでいる。また、運転手が美人女性ということでもなければ、飲み物のサービスがあるわけでもない。言うなれば普通の夜11時過ぎ発のバスである。

だが、料金だけはいつもの2倍である。評判の悪いタクシーの深夜料金でさえ3割増しなのに東京都交通局の深夜バスは10割増しの2倍の料金である。さらに、この時間のバスに深夜料金を適用する意味がまったくわからない。もっと言えば公共交通機関が深夜料金を適用していることは理解に苦しむ。

この東京都交通局の「渋谷駅前」発の路線バスに限って言うと、深夜バスは平日の23:05発と24:05発の2本だけである。この2本が料金2倍の400円である。

では、同じ区間 (同じ路線でもバス側が路線番号を変えているので区間と呼ぶ) で通常料金の最終運行時間は何時かと言うと、22:23発が「新橋駅北口」行き最終バス、22:40発が「溜池」行き最終バスである。

すなわち、東京都交通局のバスに乗って 「渋谷駅前」 から 「六本木駅前」 まで行く場合、22:40「渋谷駅前」発のバスに乗れば200円であるが、そのわずか25分後の23:05に発車するバスに乗ると400円取られるということになる。

この23:05発のどこが深夜なのか。24:05発にしても同じである。今の時代、どう考えても通常運行の通常料金の最終バスが24:05発であっても何もおかしくない。なのに23時を過ぎると何故「深夜バス」となり、料金を2倍にしなくてはならないのか。合理的な理由が全く見つからない。

23時以降は職員の勤務体系が深夜勤務だから人件費が余計にかかるとでも言いたいのであろうか。百歩譲ってそうだとしても、では何故同じ東京都交通局が運行する都営地下鉄は深夜24:34発の電車に乗っても料金は通常と同じなのか。

電車では夜の11時過ぎから終電までの晩い時間は深夜電車で、料金が通常運賃の2倍になるというようなバカなことはない。バスと違って電車には深夜料金などと言うバカげたシステムはない。なのに何故バスには深夜料金が認められるのか?

はっきり言って、この東京都交通局の深夜バスはボッタクリである。たかが23時、24時発くらいのバスを深夜バスなどと謳って、通常運賃の2倍も取ることに何の疑問も持たない東京都交通局は公共交通機関としての資質に欠ける。利用する方もこのボッタクリに何の疑問も持たないのは不思議である。

飛行機でも利用者が少ない時期・時間・区間などでは通常料金より割安の航空運賃を適用するなど集客には企業努力をしている。決して深夜発の夜行便は航空運賃は2倍であるというバカなことはない。

東京都交通局は深夜バスの運行で料金を2倍にしたいなら、その運行はちゃんと「深夜」からにして、少なくても始発電車の時間までは「深夜バス」を走らせるべきである。その運行体制であれば利用者も料金の2倍は納得できる。

それを最終バスの何本かを体裁よく「深夜バス」などと呼び、運賃2倍を取りながらあたかも利用者の公共性に貢献していると勘違いしているのは、安易なサービス商法であり、利用者を無視して自分たちの都合だけを優先した単なるボッタクリである。

「東京都交通局は、利用者のために夜遅くにもバスを走らせてやって余計な仕事をしているのだから、深夜バスと呼んで料金は2倍にして何も文句はないだろう」という驕りが感じ取られる。都がこんなことを続けるなら東京都交通局も民営化した方が良い。

良く役所などの取材で、どう考えても意味のわからない回答しか返ってこない場合がある。東京都交通局に「深夜バス」に関して取材したことはないが何となく想像はつく。

そのうち「早朝バス」というのを考え出して、始発から何本かは運賃を2倍にするアイデアが東京都交通局から出てきそうである。

コピーライト2006 松本こうどう

スポンサーサイト

  • 2007.07.28 Saturday
  • -
  • 22:16
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク