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業界こぼれ話 「糸電話」は昔は何と呼ばれていた?


「糸電話」には「電」は関係ない・・・

制作・演出 松本こうどう

「糸電話」はおかしな名称である。

「糸電話」は「電話」が発明されるより以前に発明、というか考え出されたものである。だが、名称に ”電話” とついている。ヘンである。

「糸電話」は「電話」が発明される前は何と呼ばれていたのであろうか。「糸電話」以外に「糸電話」を形容する名称がない。不思議である。

「糸電話」は1665年にロバート・フックというイギリスの物理学者が、世の中に初めて本で紹介したとされている。それから200年以上経った明治の初期、おそらく1870年には日本にも紹介されている。

一方、「電話」は1876年にベルが発明。1877年にはベル式の電話機が日本に輸入されて工部省と宮内省の間で電話回線が使用されていた。翌年にはベル式の日本製電話機1号が誕生し、1890年に東京と横浜で一般電話の使用が開始されている。

何と「糸電話」は「電話」の発明の211年も前に考え出されている。しかし、このときは「糸電話」の構造だけが紹介されており、名称の記録はないようである。(「糸電話」は当初は金属線を使用しており、日本も紹介された当初は金属線を使用)

「糸電話」は日本語であるから日本の状況を考えてみる。「糸電話」の存在を日本人が知ったのは1870年ごろ。日本人が「電話」を知ったのはその後の1876年のベルによる電話の発明のとき。このときに「電話」という訳語は生まれたと思われる。

日本では「糸電話」の存在を知ってから「電話」という言葉を知るまでは6年程度と意外に短い。だが、日本ではこの6年間は「糸電話」は何と呼ばれていたのであろうか。「電話」の訳語を知らない日本人が「糸電話」に ”電話” とはつけられない。さらに当時は「糸」でなく「金属線」を使用していたから、「糸電話」に ”糸” とは普通はつけない。

「糸電話」が日本で一般の遊びに普及したときには、「金属線」の代わりに安価な「木綿糸」が使用されている。 ”糸” はその時から名称につけられたのであろうか。それでも「電話」の存在や訳語を知るまでの間は「糸電話」は日本で何と呼ばれていたか、さっぱりわからない。

「糸電話」には、「糸電話」以外に「糸電話」を形容する名称が、どうしても思い浮かばない。「糸電話」は「電話」が発明される前までの間は何と呼ばれていたのか想像もできない。これが何ともおかしい。

実は、当時から「イトデンワ」と呼ばれていた。だが、「糸電話」は当て字である。「電話」が発明されてから名称に「電」の漢字が使われた。それまでも「イトデンワ」と呼ばれていたが、漢字は「糸伝話」と書かれていた。「糸を伝わる会話」で「糸伝会話」とされていたが、略されて「糸伝話」になり、「電話」の普及とともに「糸電話」と書かれるようになった。

「糸電話」は「糸伝話」と呼ばれていた。これで、不思議な「糸電話」の名称の謎が解けた。

断っておくが、この「糸伝話」説は私が考えた話(作り話とも言う)である。想像した話だから決して人には言わないで頂きたい。本気にする人がいたら困る。特に国語学者などには絶対に言わないでもらいたい。

コピーライト2006 松本こうどう

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