<< 公演プログラム オチャマメ2006年10月17日公演 | main | 業界こぼれ話 空飛ぶ円盤「UFO」なんか呼ぶな! >>

スポンサーサイト

  • 2007.07.28 Saturday
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

一定期間更新がないため広告を表示しています


演出ノート 欧米式「飛び入りオーディション」


フロリダのライブ・ステージはおもしろい

制作・演出 松本こうどう

アメリカはフロリダ州西海岸ビーチ沿いのリーゾート地。

ヤンキースの松井選手がキャンプに訪れるタンパから西に車で40分。南北に60キロ以上も続く白い砂浜に、有名ホテルとレストランが軒を連ねるこの地はアメリカ人に最も人気の高い観光地のひとつである。

一年中眩しいほどの太陽が降り注ぐビーチに建つホテルのプールサイドでは飲食が楽しめる。プールサイドにはビーチ・バーが必ずあり、ステージとなるコーナーがある。ホテルの中にはラウンジがあり、照明とステージが設けられている。そこで、昼間から数多くのバンドがカリビアンからロックまであらゆるジャンルの生演奏を披露している。マジシャンやコメディアンも登場してくる。昼間からカクテルや生ビールを飲みながら気軽にショーが楽しめる。サンセットの頃にはまた違うバンドが出演して演奏は深夜まで続く。

ホテルや同じくビーチにあるライブハウスに時折、楽器や小道具を手に行列をしている人たちがいる。「飛び入りオーディション」の出番を待っているアーティストたちである。建物の中のラウンジに入ると公開オーディションが行なわれている。

オーディションがある日は、アーティストたちは列に並ぶ。順番が来れば必ず出場できる。入口でエントリー・フィーを払い、ステージに上がる。演目は楽器演奏であろうとコメディであろうと何でも良い。5分や10分など与えられた持ち時間内でパフォーマンスを披露する。前の方のテーブル席には審査をするマネージャーの太ったおばさんがどっかりと座っている。

客も入っている。観光客だけでなく、新人アーティストの演目を楽しみにしている地元の常連客である年配者たちも多い。フロリダにはリタイアして他州から移ってきた金持ちの老人たちが多い。この老人たちがこれらの新人アーティストたちのタニマチとなり、CDデビューなどをサポートする場合もある。

さて、このオーディションに合格すると、というか審査のおばちゃん (おじさんの場合もある) の目にかなうとそのホテルやライブハウスの次の週の昼間のステージに出られる。そのステージが好評だとまた出られる。これが続くと夜のディナーショーのステージに上がれる。

夜のステージが人気だと、ひいきのファンもつく。地元のDJがラジオで紹介する。地元テレビの番組出演依頼が来る。地元のテレビやラジオでヒットすると他州のラジオ局でも紹介される。雑誌に載る。こうなってくると、メジャーデビューが見えてくる。「ダウンタウンDX」等のヒット番組を手がける放送作家の倉本美津留さんによるとロンドンでも同じような「飛び入りオーディション」みたいなものがあり、倉本さんも50ポンドとか払って出場したことがあるそうだ。

この「飛び入りオーディション」は新人アーティストのチャンスの場である。ショーとしてもおもしろい。だが、日本ではまだ聞いたことがない。だからオチャマメでやって見ることにした。

出場してもらう新人の演目はオチャマメの主旨通り、お笑い、歌、各種パフォーマンス、音楽演奏等、何でもありでジャンルは不問。欧米式に列に並んで若干のエントリー・フィー(通常のオチャマメ出演はエントリー・フィーなし)さえ払えば誰でも出場できる。月に1回、お昼に開催する。賛同して頂いた放送作家の倉本美津留さんと私、そして大手広告代理店のプロデューサーなどで審査員をやる。ちょっとでも気になるアーティストは毎週火曜のオチャマメに出演してもらう。そこでおもしろかったら、オチャマメでパフォーマンスの実績を積んでもらい、テレビ等に出演してもらうチャンスを作る新人発掘である。

さっそく来月から始めたい。代官山から欧米に負けない文化を発祥したい。というか「おもろいヤツ」を数多く見つけたい。「おもろいヤツ」は列に並んでほしい。みんなで観に来てほしい。

もちろん、リタイアした団塊の世代の人たちにも観に来てもらいたい。

注: 「オチャマメ」 とは、テレビ局プロデューサー、ディレクター、 放送作家等と組んで定期的に開催しているライブショー。

コピーライト2006 松本こうどう

スポンサーサイト

  • 2007.07.28 Saturday
  • -
  • 15:48
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク